2019年5月6日(月)曇り

今日は広沢寺でクライミングセルフレスキュー講習会です。

1 トップが墜落した場合
 (1)テンションからの脱出
   ① ミュールノットでザイルを仮固定
   ② テンションからの脱出
 (2)墜落したトップをテラスまで収容する方法
   ① パートナーがテラスの上で中吊りの場合
   ② パートナーがテラスの下で中吊りの場合
2 セカンドが墜落して負傷した場合
 (1)下のテラスまで下す場合
   ① ジジ、ルベルソなどのビレーデバイスからの安全なテンションの抜き方
   ② テラスまでの下し方
 (2)テラスまで引き上げる場合
   ① 1/3引上げ
   ② 1/5引上げ
3 中吊りからの自己脱出
 (1)墜落して中吊りになった場合
 (2)懸垂下降からの登り返し
 (3)自己脱出でのバックアップの取り方
 (4)自己脱出からの懸垂下降
4 半マストの使用方法
 (1)確保方法
 (2)懸垂下降
 (3)ミュールノットでのザイルの仮固定

カラビナ同士の連結は絶対にダメだとかとやかく言う人が多いですが
それは時と場合によります。
見える場所での正しい方向への静荷重であればまったく問題はありません。
カラビナには縦方向では約2200kg、横方向でも約900kgの強度があります。

やってはいけないのは、墜落などで大きな衝撃がかかる恐れのある場所で
見えない場所にカラビナ連結して使用すること。
この場合は何かの拍子にカラビナが横を向いてしまうと破断する可能性があります。

ヌンチャク(クイックドロー)でもカラビナが回るようになっている場合は、何かの拍子に
カラビナが横を向いてしまった時にタイミングが悪く墜落するとカラビナが破断する可能性があります。

まずはセカンドが墜落した場合の引き上げ方法。

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タイブロック&プーリーで1/3引き上げシステムを作ります。

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無ければシュリンゲとカラビナでできますが抵抗が大きくなります。

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墜落してビレーデバイスにテンションがかかった場合のテンションの抜き方。

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トップが墜落した場合の仮固定。

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トップが墜落した場合の仮固定&テンションからの脱出。

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テンションをビレーポイントに移した所。
アルパインクライミングの場合はビレーポイントは流動分散で作っておかないと
この場合にすべてのボルトに均等に荷重がかかりません。
固定分散の場合は1本のボルトに加重がかかる事になります。

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懸垂下降中の仮固定。
ロープの処理は止め結びをするよりもカラビナをかけた方がセットも解除も簡単です。

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仮固定からの自己脱出。

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傾斜が垂直でなければこの方法である程度登って行けますが、
ジャンプとロープを引くタイミングを合わせなければなりません。

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懸垂下降中の仮固定。

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懸垂下降からの自己脱出。

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自己脱出からの懸垂下降。

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バックアップをセットした懸垂下降。

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半マストでの懸垂下降。

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半マストの懸垂下降からの仮固定。

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今日はマンツーマンでしたのでじっくりと学んでいただきました。
今日はお疲れ様でした。

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