(その3)より。。。


長い下りが終わり

最終チェックポイントのCP3を通過。


ここで約80km地点。


あと残り40km。

まだまだ先は長い。


CP3の先の登りで

先行している小田島さんが視界に入ってきた。


オレンジジャージの100kmクラスの選手とバトルしているような感じだ。

俺は相変わらずマイペースを貫いていく。


ピークを2つ越えたら距離約6km、標高差約450mの下りだ。

100kmクラスはこの下りを下りきったらゴールになる。


42kmクラスの選手が合流してきているので

何人も追い越していく。


下りきって橋を渡った所に分岐があって

100kmクラスは右側へ行ってゴール。


120kmクラスは左側へ行って更に約20kmを走らなければならない。


分岐してから一気に傾斜が強いヒルクライムが始まる。

距離約8km、標高差約600mだ。

ここがコースの中で一番傾斜がある。


登り始めてすぐに

50mほど前に小田島さんが走っているのが見えた。


後を振り返ると55番の選手が迫ってきている。


ここで小田島さんをロックオン!!


俺はこの後半の登りのために脚を残して置いた。


今までは脚の前面の筋肉を中心に使って走ってきたが

ここからは脚の後面の筋肉を使ってペダリングをしていく。


疲れたときに奥の手として使う

ツール・ド・日本海で身につけてきたペダリングだ。


脚の後面の筋肉はまだフレッシュなので

スピードを上げて一気にアタックをかける。

小田島さんにすぐに追いついた。


「やっと追いつきましたよ~」

「先に行って下さい」


と少し会話をしてアタックを続ける。


もしかしたら3位の26番選手に追いつけるかも知れない。


ここを登り切って

100kmコースに合流したら

1kmほどの登りがあるだけなので

力の限り登っていく。


長い直線で振り返ってみても

小田島さんの姿が見えなくなった。


しかし


55番の選手も後にいるので

気を抜かずに

視界のいい場所では

何度も何度も振り返って後を確認して走っていく。


約8kmの長い登りが終わると

やっとダウンヒルだ。

約5kmほど下ると100mコースに合流した。


しばらくするとチームメイトで

120kmクラスを走っている牧野さんが見えてきた。


すぐ後まで追いついてしばらく下りの走りを観察してみた。


牧野さんも俺と同じスーパーフライのハードティルだが

なかなか安定した走りだ。


やっぱり牧野さんも林道トレーニングの成果は出ている。


しばらく下ったら

牧野さんが路肩に止まってしまった。

どうやらパンクしてしまったようだ。


俺は止まる訳にもいかないのでそのまま下っていく。


途中で100kmクラスを走っている

ブログ知り合いのnamifujiさんを追い越して行ったらしい。

この時は

ジャージは確認できたが顔まで見えなかった。

レース後にnafmifujiさんのブログを拝見したときに気がついた。

namifujiさん、お疲れ様でした。(^o^)(^o^)(^o^)


また100kmと120kmの分岐まで来た。

今度はここを右折してゴールへと向かう。


この分岐では

役員の人が120kmは左と声を出しているので

去年はもう一度20kmループに入ってしまって

2周した選手がいたらしい。


100kmクラスの選手を何人も抜いて全力で下っていく。

橋が見えて

その先にゴールが見えてきた。


ギアを2枚重くして

ダンシングでゴールスプリント!!

最後まで手は抜かない。


ゴ~~ル!!


「120km、ゼッケン70番、有持選手、4位でゴールです」


とアナウンスされた。

やっと終わった~。


あれだけの強豪選手の中で4位でゴールできるなんて嘘みたいだ。


やっぱり練習は裏切らなかった。


本当にレースは最後までどうなるか分からない。


俺のタイムは

6時間40分37秒

となっていた。


(その5)へ続く。。。


(レース参戦記録) 
2008年      http://www.big.or.jp/~arimochi/2008.race.html
2007年      http://www.big.or.jp/~arimochi/2007.race.html
2004~2006年 http://www.big.or.jp/~arimochi/race.kiroku.html