(その10)より。。。
 
そして最後のランへ向けてトランジットエリアへ入っていく。
 
この時点で総合で10位ぐらい。
 
かなりいいポジションで帰ってきた。
 
後ろの選手も全く見えなかったのでかなり引き離している。
 
 
今度は靴を履きかえるだけなのであまり時間はかからない。
 
栄養ドリンクとパワージェルを飲んでランスタート!!
 
 
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去年の世界選手権のマウイの時には
 
ランのトレーニングはほとんどしていなかったので
 
かなり脚が重かったが
 
今回は意外と軽く脚が回ってくれる。
 
 
メモリアルパークの中を抜けて
 
歩道の上を走って行くが
 
雨でぬれているしすごく滑りやすい。
 
サンゴの砂利を使っているせいだろう。
 
 
 
ランの頃には雨もすっかり止んで
 
 
強い日差しが照り始めた。
 
はやくジャングルの日陰に入らないと
 
暑さで消耗してしまう。
 
 
ランの試走の時にはジャングルの入り口までは
 
迷うことはないと思ってバイクで試走していた。
 
なので矢印もそれほどしっかりと覚えていたわけではなかった。
 
これが大きな間違いだと気づくことになる。(笑)
 
 
歩道を走っていると
 
少し右斜めに向いている矢印があった。
 
その矢印の先には細い路地がある。
 
普通のランのレースでは絶対に走らないような場所だが
 
エクステラではこんな場所は普通に走るので
 
迷わずに入って行った。
 
その路地を20mほど走ると4車線の大通りにでる。
 
 
すると大通りの左を見ると
 
俺が目印にしていたどこかの会社の看板が見えている。
 
ジャングルの入り口はこの先にあると覚えていた。
 
しかしジャングルの入り口は
 
信号の無い大通りを渡ったところにある。
 
 
このまま左折して走ろうと思ったが
 
念のため右側を見てみた
 
するとランの赤い矢印が右折方向についていた。
 
あれ??
 
ちょっとおかしいと思ったが
 
矢印の方向に1人選手が走っているし。。。
 
 
この先にはマイクロビーチ入口の交差点があって
 
警官が交通整理をしているので
 
ここで大通りを渡るのかもしれないと思い
 
右折して前の選手を追いかけて走り出した。
 
 
走っているとランの赤い矢印はしっかりついているので
 
間違いないと思いかなりの距離を走って行った。
 
しかし、矢印は
 
マイクロビーチ交差点を渡らずにトランジットエリアへ向かっている。
 
コースがループしているはずもないし。。。
 
 
スピードアップして前を走っている選手に追いつき
 
「このコースはチャンピオンシップのコースですか?」
 
と聞いてみると
 
「ショートのコースだよ」
 
と言われて愕然。。。。
 
 
なんでチャンピオンシップとショートコースの矢印が同じ色なんだ??
 
 
ショートの選手にお礼を言ってあわてて引き返した。
 
危うくゴールに入ってしまうところだった。(笑)
 
 
 
しかしショートコースをほとんど1周走ってしまっている。
 
とりあえずマイクロビーチ交差点を渡って大通りを渡った。
 
警官がコースで何か叫んでいるがよく分からない。
 
 
もう太陽がカンカン照りで
 
暑くて意識がもうろうとしてきた。。。
 
本当なら
 
もうジャングルを1/3は走っていたのに。。。
 
後悔してもどうしようもない。
 
 
すると外人選手が2人俺と同じ間違いをしたらしく
 
ショートコースを走ってきた。
 
しばらくすると追いついてきたので
 
「チャンピオンシップコースはどこ?」
 
と聞いても
 
「分からない」と言っている。。。
 
 
俺が最初に大通りに出た地点近くに差し掛かって
 
やっと本当のコースが見えてきた。
 
 
最初に間違えた右斜めの矢印の少し先にエイドステーションがあって
 
その先から警官の誘導で信号の無い大通りを渡るようになっている。
 
間違えた個所からエイドステーションが死角になっていて
 
まったく見えなかったので気づかなかった。
 
 
大通りに出た時点で少しでも左へ走って確認すれば
 
すぐに気づいたはずなのに。。。
 
もう後の祭りだ。
 
 
距離にして4~5km、時間にして20分以上のロスをしてしまった。
 
俺のカテゴリではトップで走っていたのに
 
これでどこまで順位が落ちてしまったのだろう。。。
 
 
エイドステーションで水が欲しかったが
 
大通りの反対側にあるので
 
そのまま補給なしでジャングルへ入って行った。
 
 
 
 
正しいコースから走ってきた選手に何人にも抜かれていく。
 
 
ジャングルに入ったころにはミスコースの時の炎天下の暑さにやられて
 
熱中症っぽくなってきた。
 
脚に全く力がはいらず走れない。
 
こんなに暑いのに鳥肌がたってきた。
 
 
やばいな~これでDNFかと思いながら
 
行けるところまで行こうと歩いて前進していく。
 
 
ジャングルの中のコースは
 
試走でしっかりと覚えていたので
 
迷うことなく進んで行けた。
 
 
そして2~3kmほど行ったところでエイドステーション発見。
 
ここで水をかぶってクールダウン。
 
ゲータレイドと水を飲んでやっと生き返った。
 
 
しかしすぐに脚が復活するわけではないので
 
重い脚を引きずりながら歩いていく。。。
 
 
途中にある激坂登りはかなり辛かった。(笑)
 
カラダがまともなら得意の傾斜なのにね~。(笑)
 
 
 
 
2つ目のエイドステーションの頃からやっと元気が出てきた。
 
スピードアップして走って行く。
 
 
もう後は淡々と走るだけだ。
 
途中でバイクと同じコースを走って
 
後半のジャングルへ突入。
 
 
 
 
またうっそうとしたジャングルが始まった。
 
 
そして旧日本軍の地下壕の手前で
 
日本人の女子プロ選手が追いついてきた。
 
 
この選手はバイクで10km地点ぐらいで
 
俺が追い抜いたのだが
 
コースミスのおかげで追いつかれてしまった。(笑)
 
 
そして一緒に地下壕へ。(笑)
 
 
 
 
地下壕の中には役員もいて誘導してくれるし
 
ランタンを置いてあるので地下壕の中も明るかった。
 
 
地下壕を抜けてしばらく一緒に走って行く。
 
 
そしてジャングル地帯も終わって道路にでたとたん
 
この選手は一気に先に行ってしまった。(笑)
 
 
さすがにプロだけあって平地は速いな~と感心してしまう。
 
 
また炎天下の道路が始まったが
 
ビーチの入り口でエイドステーションがあって
 
氷水で冷やしたスポンジをくれたり冷水があったので
 
一気にクールダウンができて元気いっぱいに回復。(笑)
 
 
後は長いビーチの砂浜の上をゴールを目指す。
 
 
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ここを抜けたらもうゴールはすぐだ。
 
 
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ビーチが終わってゴールが見えてきた。
 
遠くから声援が聞こえてくる。
 
 
ゴールの入り口ではたくさんの人が
 
「ARI、ARI、ARI」
 
と叫んで応援してくれたのは嬉しかった。
 
 
 
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そしてゴール!!
 
 
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かなり顔が疲れている。。。(笑)
 
 
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そして奥さんがゴールを迎えてくれた。
 
いつも応援ありがとう!!(^^)(^^)(^^)
 
 
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そして
 
杉森さんと有坂さんと一緒に。。。
 
お疲れ様でした。
 
 
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今回は大事なところで大きなミスをしてしまって
 
悔いの残るレースになってしまった。
 
 
一時はDNFも考えたぐらいだったが
 
なんとか最後まで走り切ることができてホッとしている。
 
 
結果は
 
総合23位、50~54歳代で 3位 入賞。
 
日本人ではトップだった。
 
 
ミスがなかったらと思うと悔しいが
 
これもレースなので仕方がない。
 
 
来年はリベンジしなきゃ。(^^)(^^)(^^)
 
 
(その12)へ続く。。。
 
 
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