昨日の谷川岳のクライミングガイド中の事です。
南稜を登り始めて1P目を登っていると
一ノ倉沢に響き渡る「キャー!!」と言う悲鳴。
何事かと見てみると
中央稜~南稜へのトラバース地点で1人が滑落して
烏帽子沢を落ちていくではありませんか。。。
運よく前転して転がるのではなく
お尻と背中で滑り落ちる感じで滑落したので
抵抗が大きかったおかげか
約30mほど落ちた所で停まりました。
打撲と擦り傷はかなりできていると思いますが
命には別条がないようでした。
転がっていれば
下まで滑落したのは間違いないので
不幸中の幸いだったと思います。


黄色の直線が滑落ラインで〇が滑落したクライマーです。
すぐに仲間のクライマーが懸垂下降して降りて行きました。
ヘリも飛んでこなかったので自力下山できたのだと思います。
ここのトラバースは
足元をよく見て注意していればザイルを使わなくても歩けますが、
今日は岩が濡れている所が多く、
私もちょっと危なそうなところは
何度も注意喚起しながら歩いていきました。
とにかく滑落した方が無事でよかったです。
今回の南稜は濡れている場所が多く、
滑りやすいのでいつもより1グレードは高かく
リードするのは嫌らしい状態でしたが、
ゲストのお二人には楽しんで登っていただけたようです。
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