2016年7月24日(日)曇り~晴れ
まったく岩登りが初めてのお二人が、
今年の3月から講習会を受講し始めて
いよいよ最終の谷川岳/一ノ倉沢デビューの日です。
最初は7月上旬の予定でしたが
天候不良のために延期になっていました。
今回も23日(土)の予定でしたが
天候がいまいちでしたので24日(日)に変更となりました。
23日(土)にアタックした数パーティが雨にやられて
進退不能になってビバークしたようです。
やはり日曜日に変更して正解でした。
以前は一ノ倉沢出会いまで車で入れましたが
現在ではロープウェイ乗り場までしか車で行けません。
なので 04:00 に集合してスタートです。

一ノ倉沢出会いまでは約50分ほど。
途中のマチガ沢で明るくなってきました。

そして一ノ倉沢出会いに到着。
お二人は
初めて見る一ノ倉沢に圧倒されていました。

さっそく準備してアプローチ開始です。

最初のブッシュ帯は
濡れているのでズボンがビショビショに。。。(笑)
今年は雪が少なかったので
アプローチの雪渓は全く残っていません。
通常の年の秋と同じ状況です。


雪渓が無い時は
懸垂ポイントまで登って約40mの懸垂下降です。

雪渓はこんな感じです。
秋には完全になくなってしまいそうですね。
一ノ倉沢~4ルンゼの完全遡行ができそうです。

濡れ濡れの岩を懸垂下降します。

さて、次はテールリッジの登りになります。
雪渓が無い季節は時間がかかりますね。

テールリッジ下部にはフィックスロープがかかっているので
ディジーチェーンでバックアップを取りながら登ります。
お二人とも靴はフリクションのいいアプローチシューズを履いているので
登りは心配ありません。




衝立岩が大きく見えてきました。(^^)

一ノ倉沢出会いがはるか彼方に。

この先で、土曜日に雨でビバークした数パーティとすれ違いました。
雨のツェルトビバークは大変だったでしょうね。
中央稜の基部から南稜までのトラバースが始まります。
岩が濡れている所もあるので要注意です。

危なそうな場所では
何度も注意喚起しながら通過して
無事に南稜テラスに到着しました。
雪渓がない季節は
ルートよりもアプローチが核心ですね。

一休みして準備していよいよクライミング開始です。
不安そうなお二人。。。(笑)

南稜登攀開始です。

昨日の雨の影響で
岩が濡れている所があちこちあって
いつもより1グレード高く感じます。
意外と滑りやすい所もあるので
慎重に登って行きます。



1P目はスラブ状フェースから
チムニーへと続けて登るのですが
岩が濡れていて悪いために
私の視界範囲内で登ってもらうために
チムニーの下でピッチを切りました。

チムニーは濡れていてかなり悪かったので
お助けシュリンゲをかけておいたので
何とか登ってきました。
ここを登っているときに
後ろに見える烏帽子スラブで滑落したクライマーがいて
騒然となりましたが
自力下山できたようで一安心です。

今日はチョット手ごわいチムニーを越えて一安心。(笑)

次のフェイスをグイグイ登って行きます。



そして草付き帯へ。

次のフェースはビレーポイント手前が
完璧に濡れていてヌルヌル状態で
結構シビアでした。(笑)


さて、あともう少しで核心部の最終ピッチです。(^^)
(その2)へ続く。。。
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