2017年1月7日(土)晴れ
今日は谷川岳/西黒尾根のガイド登山です。
天神尾根と違って
西黒尾根を登る登山者はかなり少ないので
トレースがどれだけ付いているかで
山頂までの労力が変わってきます。
ロープウェイの駐車場で集合して
06:00に出発しました。
登山指導センターは
以前は冬でも空いていましたが
現在は冬季閉鎖されています。

登山指導センターから少し登ると
西黒尾根の登山口です。
幸いなことにトレースが残っていました。

出だしからかなりの急登を登って行きます。
尾根に上がったところで日の出を迎えました。

まだしばらくはトレースがついているので
トレースを追いかけて登って行きます。

尾根ではかなり強い北風が吹いていましたが
時間がたつにつれて弱まってきました。

朝日を浴びた雪面が赤く染まっています。

雪もかなり深くなってきましたが
まだトレースがあるので助かりました。


太陽が昇ると暖かくなりますね~。(^^)

太陽を浴びてほっと一息。(^^)

ここまでトレースがありましたが
このちょっと先でトレースが終わっていました。
多分、昨日か一昨日に登ったパーティが
ここまで登って引き返したのだと思われます。

スノーシューを持ってきているので履きたいところですが
急傾斜もあってアイゼンをつけないと危険なため
スノーシューの出番はありませんでした。(笑)
1200m付近から
ツボ足でラッセル開始です。
山頂までの標高差は約800m。
何時間かかるでしょうか??
稜線に雪庇ができていますが
それほど大きくはなく
今日は視界もいいので危険はありません。
この尾根を延々とラッセルしてきました。
雪の深さは膝~胸下ぐらいあります。

急斜面を一度クライムダウンします。

この辺りで腰のラッセルです。
疲れが溜まらないようにラッセルをするテンポを決めて
一定のスピードで黙々と登って行きます。

後続で1人の登山者が見えてきました。
私が付けたトレースがあるので一気に近づいてきましたが
近くまで来ても一定の間隔をあけて
なかなか近づいてきません。

この辺りなら雪洞を掘れそうですね。

マチガ沢の奥にトマノ耳とオキノ耳が見えてきました。
稜線まではまだまだラッセルが続きます。




傾斜が強くなり
胸のラッセルになってかなりスピードが落ちたので
さきほどの後続の登山者がやっと追いついてきました。
雪が少ない所になって前に出てくれました。
しかし、見ていてもラッセルの要領が良くないので
すぐに疲れたらしく、数十メートルで交代となりましたが
少しでもラッセルをやってくれたのは嬉しいですね。
ここからまた延々とラッセル開始です。(^^)

ラッセルは脚に乳酸を溜めないように
そして心拍数が上がらないように
淡々と登って行かなければ
すぐに力を使い切ってしまいます。
左にザンゲ岩が見えてきて稜線も見えてきました。
すぐ近くに見えますが
ここの登りが雪も深く傾斜もあって
結構な時間がかかりました。

手前の稜線は天神尾根です。
今日は天気がいいので
たくさんの登山者の姿が見えました。

最後の急傾斜をラッセルして
やっと稜線に到達しました。
今日の西黒尾根は私たちが一番乗りです。
自分でつけた延々と続くトレースを眺めるのは最高の気分ですね。


トマノ耳方面は風が強そうなので
一段下で一休みしてから山頂を目指しました。

06:00に駐車場をスタートして
トマノ耳までは約7時間かかって
到着は13:00です。
トマノ耳にはたくさんの登山者がいて
写真撮影も順番待ちになっていました。

今日は最高の登山日和で
延々と続くラッセルは大変でしたが
最高の景色を堪能することができて
ゲストの方も大満足されていました。

山頂はかなり風が強かったので
写真撮影をしてすぐに下山開始です。

下山は天神尾根を下って天神平を目指します。



この稜線が
今日登って来た西黒尾根です。

天神尾根上部。

天神平まで下ってくると
雪上訓練をしている団体が数パーティいました。
今日の西黒尾根ガイドは、予定では8日(日)でしたが
8日は天候も下り坂となるため、今日に日程変更となったので
ベストコンディションの中を登ることができて
いい仕事をすることができました。
今日は本当にお疲れ様でした。(^^)
西黒尾根ガイドをご希望の方がいらっしゃいましたら
下記をご覧になってお申し込みをお願いいたします。