2017年4月17日(月)晴れ
今日は広沢寺の岩場でマルチピッチクライミング講習会です。
今回参加の方は、
先月にマルチピッチクライミング講習会を受講されましたが
あいにく雨だったために
クライミングジムでのシステムの説明だけになっていました。
今日は1日コースに参加いただきましたので
細かい裏ワザの技術まで
色々と覚えていただきたいと思います。
今日のメニューを大まかに言えば下記のとおりです。
(1) オールセカンドでの手順
(2) オールトップでの手順
(3) ツルベ登攀での手順
(4) マルチピッチ懸垂下降
(5) ザイルを保持しての懸垂下降
午前中は前回に覚えていただいた技術の復習です。


説明が終わってから
10mほどの短いピッチで
一通りの流れを覚えていただきました。

ザイルの素早い束ね方と末端処理方法。


午後からは50m岩壁で
実践マルチピッチクライミングです。
まずはオールリードでの手順。



下降はザイルを保持しての懸垂下降。
やり方は色々とありますが
今回は一番簡単で素早くできる
肩掛け方法を覚えていただきました。


途中のビレーポイントでピッチを切って
マルチピッチ懸垂下降の手順も解説します。

続いてオールセカンドでの手順。


最後はツルベでの手順。


最初は戸惑っていることが多かったですが
最後の方ではずいぶんとスムーズにできるようになってきました。
あえて私が間違ったセットをして
その間違いを指摘してもらったりもします。
なかなか気づかないものですね。(笑)


最後に右スラブの右横をリード登っていただいて
今日のマルチピッチクライミング講習会は終了です。





マルチピッチクライミングで重要なことは
安全確実に素早くセットして登ると言うこと。
たとえば10ピッチのルートで1ピッチで5分のロスがあったとすると
それだけで50分のタイムロスになってしまいます。
いかに余計な手順を省いて
確実なセットを手際よくやっていくかにかかっています。
そしてお互いの安全確認を確実にやる事。
ビレーポイントではお互いに常に相手の動きを100%監視します。
そして少しでもおかしいセットや動作をしていたら即座に指摘します。
これが一番重要です。
パートナーが先輩クライマーでも
たとえ相手がガイドであろうとも
ミスを犯せば命がありません。
指摘されて文句を言うようなパートナーとは
絶対にザイルは組まない方がいいでしょう。
マルチピッチ懸垂下降でも
手際よくやる方法を学んでいただきました。
私のマルチピッチクライミング講習会では
登りも下りもいかにタイムロスを減らして安全に行動するか
ということをしっかりと学んでいただきます。
この講習会でじっくりと学んでみたい方がいらっしゃいましたら
平日の1日コースでマンツーマンでの参加をおすすめします。
事故を起こさないためにも確実な技術を身に着けて行きましょう。