2017年5月24日(水)曇り
今週は7日間連続で
各種講習会、ガイドの予約をいただいています。
平日にも関わらずこれだけお申込みをいただけるのは
本当にありがたいことです。
今日は地図読みがまったくできない方お二人に参加していただいて
地図の読み方&コンパスの使い方講習会です。
まずは、集合場所から車で講習の場所まで移動します。
出発前に地図の読み方の解説。
谷、尾根、標高などなど。
そしてコンパスの基本的な使い方。
今回の講習では地図は
見やすいように1/25000の拡大版を2枚使用します。
今日のルートを説明して
そこにたどり着くためのチェックポイントを設定し
それをたどりながら目的地へ向かいます。
まず最初のチェックポイントへナビゲーションしてもらいました。
まだ地図を見慣れていないので仕方ありませんが
最初から逆の林道へ向かうところでした。(笑)
しばらくは林道を進んで仕事道への分岐を探します。


林道を歩いているのであれば
分岐の標高を気を付けて確認していれば
比較的簡単に分かります。

しかしちょっと行き過ぎてしまい
引き返して分岐を発見しました。
ここからは林道の仕事道になります。

比較的踏み跡がしっかりとしているので
迷いにくい場所ですが
これからだんだんと荒れてきます。
分岐があったら
その都度、位置確認と進行方向の確認をします。

鉄塔や電線は格好の目標物になります。


最初のチェックポイントに無事に到着。
お二人で交代しながら
次を目指して進んで行ってもらいます。
距離の短い水平道であれば
足の幅を使う歩測なども使って距離を測ります。

樹林地帯に入って踏み跡も細くなり視界もありません。

谷に入って更に地形が複雑になってきました。

よく地図を見ながら進行方向を確認する必要があります。

無事に樹林地帯を抜けて視界が広がりました。

しかしこの先はほとんど獣道です。


紛らわしい似たような地形が多いので
よく確認します。



道はありませんが方向はあっているので進みます。

無事にチェックポイントに到着しました。

ここから先が一番難しい場所です。
樹林地帯で視界は全くありません。
踏み跡も全く無いので完全に道迷い状態になっています。
地図とコンパスを確実に使用しなければ
脱出することができません。
このずっと先の尾根にある
登山道を目指して進んでもらいます。

こういう場所では自分の感に頼っては迷ってしまいます。
思い込みが一番危ないので
不安であっても自分の決めた進路を
地図とコンパスを信用して前進していきます。
かならずやらなければならないのは
障害物などがあって進路を少し変えて回り込んだ場合
ずれてしまった分の距離だけ修正して戻してやらないと
方向はあっているのですが
少しずつずれてきてしまいます。

色々とポイントを覚えていただきながら前進します。

そしてついに仕事道を発見!!

しかしすぐに獣道になりました。

ついに難関のコースを突破して
登山道のある尾根の下まで到着です。

進行方向を決めて登山道を目指していきます。

踏み跡も全くないので要注意。

そして無事に登山道に到着しました。
これで一安心ですね。

ここは樹林地帯で
山の目標物は全く見えません。
通常は2つの目標物から現在地を割り出すのですが
ここでは1つの目標物から現在位置を割り出す方法を覚えていただきます。

正面に橋が見えます。
この橋を地図のどこにあるかを探します。

コンパスで橋の方向を確実に読んで
地図にラインを引きます。
そのラインと登山道が交わったところが現在地です。
そして高度計で現在地の高度も確認します。

これで現在位置が分かりました。
最後は経ヶ岳の山頂を目指します。


ちょっと雲は大目でしたが
雨にも降られずに山頂に到着しました。



最後の急な階段を下ったら半原越です。


約4時間ちょっとの行動でしたが
色々な状況での地図の読み方を覚えていただきました。
本当にお疲れ様でした。(^^)
GPSが全盛の時代ですが
GPSが使えない場合もあります。
その時のためにも地図&コンパスが使えるようになっていれば
これほど心強い物はありません。
これは登山をする方すべてに覚えていただきたい技術です。
興味のある方がいらっしゃいましたら下記をご覧ください。