2017年5月31日(水)晴れ
今日はアルパインクライマーを目指している方の
クライミングセルフレスキュー講習会です。
この技術は谷川岳などの岩壁を登るための
必要最低限の技術です。
たとえガイドクライミングでオールフォローであっても
どんなアクシデントが発生するかは分かりません。
その万が一の時のために必要な技術を学んでいただきます。
内容は下記のとおりです。
かなり濃い内容となりますので1日コースの講習会となります。
1 トップが墜落した場合
(1)テンションからの脱出
① ミュールノットでザイルを仮固定
② テンションからの脱出
(2)墜落したトップをテラスまで収容する方法
① パートナーがテラスの上で中吊りの場合
② パートナーがテラスの下で中吊りの場合
2 セカンドが墜落して負傷した場合
(1)下のテラスまで下す場合
① ジジ、ルベルソなどのビレーデバイスからの安全なテンションの抜き方
② テラスまでの下し方
(2)テラスまで引き上げる場合
① 1/3引上げ
② 1/5引上げ
3 中吊りからの自己脱出
(1)墜落して中吊りになった場合
(2)懸垂下降からの登り返し
(3)自己脱出でのバックアップの取り方
(4)自己脱出からの懸垂下降
4 半マストの使用方法
(1)確保方法
(2)懸垂下降
(3)ミュールノットでのザイルの仮固定
5 マリナーノットの使用方法
(1)ザイルの結び目通過
(2)アンカー(ミニトラクション)などへの付替え
(1)テンションからの脱出
① ミュールノットでザイルを仮固定
② テンションからの脱出
(2)墜落したトップをテラスまで収容する方法
① パートナーがテラスの上で中吊りの場合
② パートナーがテラスの下で中吊りの場合
2 セカンドが墜落して負傷した場合
(1)下のテラスまで下す場合
① ジジ、ルベルソなどのビレーデバイスからの安全なテンションの抜き方
② テラスまでの下し方
(2)テラスまで引き上げる場合
① 1/3引上げ
② 1/5引上げ
3 中吊りからの自己脱出
(1)墜落して中吊りになった場合
(2)懸垂下降からの登り返し
(3)自己脱出でのバックアップの取り方
(4)自己脱出からの懸垂下降
4 半マストの使用方法
(1)確保方法
(2)懸垂下降
(3)ミュールノットでのザイルの仮固定
5 マリナーノットの使用方法
(1)ザイルの結び目通過
(2)アンカー(ミニトラクション)などへの付替え
まずはトップが墜落した時の対処方法から。

まずトップが墜落して身動きできなくなったら
ザイルを仮固定して両手をフリーにしなければなりません。

そのためにはミュールノットをセットします。


両手がフリーになったところで
マッシャ結びを使ってテンションのかかったザイルを
アンカーに固定します。


これでカラダが自由になりました。
ここまでできたら墜落したトップをテラスまで回収します。
しかし、この技術はある程度のクライミング経験がないと
危険な場合もありますので
よほどの自信が無ければやらない方が無難です。
このブログでは手順は紹介しませんので
技術を学びたい方は講習会の受講をおすすめします。


講習中にこんな大きなムカデが。。。

今度は場所を移動して
セカンドが墜落して登れなくなった場合の引き上げ方法。
1/3でタイブロック+プーリー、アンカーはジジを使って
引き上げを行いました。

ここはオーバーハングでザイルが擦れて
抵抗が大きいのでちょっと力がいりましたが
垂直の壁であれば簡単に引き上げができます。

続いて懸垂下降でのザイルの仮固定。
ミュールノットを使用します。


次に仮固定からの自己脱出。



要領よくやればあっという間に登って行けます。




そして自己脱出中からの懸垂下降への移行。

交代して何度かやってもらいました。




そしてバックアップを付けた懸垂下降。

テラスが広い場合は1/5の引き上げが簡単にできます。

ブログでは技術の全部は紹介できませんが
1日かけてじっくりと学んでいただきました。
自主トレしなければ忘れてしまうことも多いと思いますので
しっかりと復習をお願いします。(^^)

今日はお疲れ様でした。(^^)