2019年9月10日(火)曇り
今日は北岳バットレス/第4尾根ガイドです。
バットレスは7月に2回、8月に1回、9月に1回計画していましたが全て雨で中止となりました。
今回も台風の影響で前日が雨、11日も雨予報となっていたため、雨の隙間を狙ってのアタックとなりました。
N村さんは6月に錫杖岳前衛壁/左方カンテ、F井さんは5月に谷川岳/一ノ倉沢/中央稜を登っていて、今年2回目のアルパインクライミングになります。
乗り合いタクシーに乗って06:00頃に広河原に到着。
山頂付近には雲がかかっています。天気予報では午後から雷雨になると言っているのでスピーディな行動が必要です。
予定では広河原から日帰りの予定ですが、バスの時間が16:40と意外と早いので、間に合わない場合には白根御池小屋に泊まります。


吊り橋を渡ってスタート。


二俣に着いた時には北岳は完全に雲の中。

鳳凰三山方面は雲がありません。

二俣までは約2時間。
一休みしてからバットレスへ。


気温はかなり高くて汗が噴き出してきます。

雪渓から流れてくる冷風が気持ちいい。


Bガリーと第4尾根、奥は中央稜。
ここへ向かう踏み跡が付いているので間違って登っている登山者がいました。

さらに八本歯のコル方面に登って行きます。

広河原から約3時間でバットレス下部岩壁に到着。

今日は5尾根枝稜を登ります。

雲の中のクライミングですが雨は大丈夫そうです。

準備をして09:45に登攀開始。

岩は難しくはありませんが残置ハーケンはほとんどありません。


50m目一杯伸ばしてピッチを切ります。


2ピッチ目は右側のカンテを回り込んで行きます。


登り切ったら広いテラス。


ルンゼをもう1ピッチ登ったら横断バンドに出ます。

横断バンドは崩壊しているところがあるのでザイルを使って慎重に。

第4尾根は横断バンドを渡ってすぐの所から登り始めます。
1ピッチ目はブッシュ混じりの凹角。

濡れていて逆層の所もあるので慎重に。
50m一杯でバンドに出るので左に少し行くとビレーポイントがあります。

2ピッチ目はⅣ+ぐらいの岩を登るとまたビレーポイント。


3ピッチ目は簡単な岩とブッシュ。

ルート図で第4尾根の取付きになっているクラックのあるテラスに到着。
下部岩壁も含めるとここまで6ピッチで約2時間です。

第4尾根はこのクラックからスタート。


雲が切れて大樺沢が見えてきました。

ザイルを目一杯伸ばして2ピッチをまとめて登りました。



次も2ピッチをまとめて登って上部の核心部の下でピッチを切ります。

核心を一気に超えて行きます。

その後は懸垂ポイントまでリッジ登り。

Dガリー奥壁。



マッチ箱のコルまで懸垂下降。


さぁここから最後の仕上げですよ。


枯れ枝のあるテラスでピッチを切ります。



この上が崩壊した場所です。
岩が薄くなっている所をトラバースしますがあまり気持ちよくありませんね。




最終ピッチの真下でビレー。

少し被り気味の凹角を一気に超えて行きます。

最後はハイマツ登り。ここが以外ときつかった。(笑)


下部完璧取付きから約4時間半で終了点へ到着。

最後は山頂までのきつい登りが待っています。



雲は多めですが雨はまだ大丈夫そうですね。

北岳山頂が見えてきました。


15:00に北岳山頂に到着。広河原から8時間45分。


少し休んでから下山開始。



八本歯のコルへ。

長い梯子がたくさんあるので滑らないように要注意。

沢の水は美味しい。(^^)

このまま広河原に下ってもバスの最終には間に合わないので白根御池小屋へ向かいます。
鳳凰三山方面は雷雲が出ているので急がないと雨が降り出してきます。



山頂から約2時間の17:15に到着。
今日は11時間行動となりました。

待ちに待った生ビールで乾杯。


食事を食べてから焼酎のボトルを1本空けたのは内緒です。(笑)
2019年9月11日(水)雨~晴れ
夜は雷雨になっていて朝方まで雨が残っていました。

雨のやんだ06:00過ぎに小屋を出発。





広河原山荘に1時間5分で到着しました。


早く下山してきたのにバスが10:00にならないと発車しないと言われがっくり。。。(笑)
仕方ないので9人乗りの乗り合いタクシーを3人で借り切って芦安へ向かいました。

無事に下山して温泉の一番風呂で汗を流しました。

北岳方面は雲の中で今日のバットレスは厳しいですね。

雨の隙間の晴れ間を狙って予定通りガイドができて一安心です。
2日間お疲れ様でした。


今日は北岳バットレス/第4尾根ガイドです。
バットレスは7月に2回、8月に1回、9月に1回計画していましたが全て雨で中止となりました。
今回も台風の影響で前日が雨、11日も雨予報となっていたため、雨の隙間を狙ってのアタックとなりました。
N村さんは6月に錫杖岳前衛壁/左方カンテ、F井さんは5月に谷川岳/一ノ倉沢/中央稜を登っていて、今年2回目のアルパインクライミングになります。
乗り合いタクシーに乗って06:00頃に広河原に到着。
山頂付近には雲がかかっています。天気予報では午後から雷雨になると言っているのでスピーディな行動が必要です。
予定では広河原から日帰りの予定ですが、バスの時間が16:40と意外と早いので、間に合わない場合には白根御池小屋に泊まります。


吊り橋を渡ってスタート。


二俣に着いた時には北岳は完全に雲の中。

鳳凰三山方面は雲がありません。

二俣までは約2時間。
一休みしてからバットレスへ。


気温はかなり高くて汗が噴き出してきます。

雪渓から流れてくる冷風が気持ちいい。


Bガリーと第4尾根、奥は中央稜。
ここへ向かう踏み跡が付いているので間違って登っている登山者がいました。

さらに八本歯のコル方面に登って行きます。

広河原から約3時間でバットレス下部岩壁に到着。

今日は5尾根枝稜を登ります。

雲の中のクライミングですが雨は大丈夫そうです。

準備をして09:45に登攀開始。

岩は難しくはありませんが残置ハーケンはほとんどありません。


50m目一杯伸ばしてピッチを切ります。


2ピッチ目は右側のカンテを回り込んで行きます。


登り切ったら広いテラス。


ルンゼをもう1ピッチ登ったら横断バンドに出ます。

横断バンドは崩壊しているところがあるのでザイルを使って慎重に。

第4尾根は横断バンドを渡ってすぐの所から登り始めます。
1ピッチ目はブッシュ混じりの凹角。

濡れていて逆層の所もあるので慎重に。
50m一杯でバンドに出るので左に少し行くとビレーポイントがあります。

2ピッチ目はⅣ+ぐらいの岩を登るとまたビレーポイント。


3ピッチ目は簡単な岩とブッシュ。

ルート図で第4尾根の取付きになっているクラックのあるテラスに到着。
下部岩壁も含めるとここまで6ピッチで約2時間です。

第4尾根はこのクラックからスタート。


雲が切れて大樺沢が見えてきました。

ザイルを目一杯伸ばして2ピッチをまとめて登りました。



次も2ピッチをまとめて登って上部の核心部の下でピッチを切ります。

核心を一気に超えて行きます。

その後は懸垂ポイントまでリッジ登り。

Dガリー奥壁。



マッチ箱のコルまで懸垂下降。


さぁここから最後の仕上げですよ。


枯れ枝のあるテラスでピッチを切ります。



この上が崩壊した場所です。
岩が薄くなっている所をトラバースしますがあまり気持ちよくありませんね。




最終ピッチの真下でビレー。

少し被り気味の凹角を一気に超えて行きます。

最後はハイマツ登り。ここが以外ときつかった。(笑)


下部完璧取付きから約4時間半で終了点へ到着。

最後は山頂までのきつい登りが待っています。



雲は多めですが雨はまだ大丈夫そうですね。

北岳山頂が見えてきました。


15:00に北岳山頂に到着。広河原から8時間45分。


少し休んでから下山開始。



八本歯のコルへ。

長い梯子がたくさんあるので滑らないように要注意。

沢の水は美味しい。(^^)

このまま広河原に下ってもバスの最終には間に合わないので白根御池小屋へ向かいます。
鳳凰三山方面は雷雲が出ているので急がないと雨が降り出してきます。



山頂から約2時間の17:15に到着。
今日は11時間行動となりました。

待ちに待った生ビールで乾杯。


食事を食べてから焼酎のボトルを1本空けたのは内緒です。(笑)
2019年9月11日(水)雨~晴れ
夜は雷雨になっていて朝方まで雨が残っていました。

雨のやんだ06:00過ぎに小屋を出発。





広河原山荘に1時間5分で到着しました。


早く下山してきたのにバスが10:00にならないと発車しないと言われがっくり。。。(笑)
仕方ないので9人乗りの乗り合いタクシーを3人で借り切って芦安へ向かいました。

無事に下山して温泉の一番風呂で汗を流しました。

北岳方面は雲の中で今日のバットレスは厳しいですね。

雨の隙間の晴れ間を狙って予定通りガイドができて一安心です。
2日間お疲れ様でした。

