2020年5月24日(日)晴れ
今日は昨日に引き続き、自宅の練習壁で講習会です。
今回はマルチピッチクライミング(初級)講習会で、マルチピッチクライミングの手順の説明。
まずは各種ビレーポイントの作成方法。
流動分散。


オーバーハンドの固定分散。


インクノットの固定分散。

朝打ちハーケンやボルトにはインクノットでタイオフにします。


根元を押さえるのでテコの原理が働きにくいので抜けにくくなります。

これはYouTubeなどでよく出てくるセルフビレーの取り方とセカンドの確保方法ですが、これはビレーポイントがしっかりとしている場所でしか使えません。
下の写真は流動分散にしてありますが、固定分散にしている人も多いですね。

このような浅打ちボルトとハーケンの場合は上の写真の様なセットをすれば確実に抜けてビレーポイントが崩壊してしまいます。
必ず流動分散にして下方向に加重をかけなければなりません。

流動分散であれば常に均等に加重がかかるので抜けにくくなります。


本番装備のギアラックを装着してもらいました。

次はマルチピッチクライミングの手順説明。
まずはロープをほぐして結びます。
トップのロープがクロスしていますが、登るときは向きが反対になるので自然と平行になります。

ビレーポイントに付いたらまずセルフビレーを取って流動分散をセットしHMSカラビナを付け、D環を使いメインロープでインクノットを使いセルフビレーを取ります。
ロープのセルフビレーがメインでコネクトアジャストはバックアップになるので、ロープにテンションをかけます。

そしてジジを使ってセカンドの確保。
カラビナ同士の連結は静荷重なら問題ありません。
全ての加重がビレーポイントのボルトに均等にかかるようにします。

フォロー2人が登ってきてセルフビレーを取った所。

トップは1人がオールリードなのでザイルをひっくり返して渡します。

そして確保。

トップが登る前にファーストクリップ(0ピンとも言います)を取らないと、1本目のボルトにクリップする前に落ちるとビレーヤーは挟まれてしまい身動きが取れなくなります。

なのでファーストクリップは確実に取らなければなりません。

次のビレーポイントについてボルト3本の流動分散でビレーポイントを作成。
メインロープで直接セルフビレーを取りました。

こうなるとトップが次のピッチを登る場合、メインロープのセルフビレーを外すときにメインのHMSカラビナのゲートを開けなければなりません。
なので隣の2人の様に必ずD環を使ってインクノットをセットします。

ちょっと一休み。(^^)

次は懸垂下降の手順説明。
末端処理はまとめて結び目を作るとキンクしてしまうので別々に。

ロープは手に一杯になるぐらい巻いたら投げます。
絡まずにまっすぐ飛ばすためには巻き方にちょっとしたコツがありますよ。

綺麗に飛んでいきました。

ロープの連結はオーバーハンド一回のみ。
よくオーバーハンドを2回作っている人もいますが、それは結び目が大きくなり引っかかりやすくなるのでオーバーハンドにする意味がありません。
末端をしっかりと残してオーバーハンドを硬く作れば1回で問題ありません。


3人が全てロープにビレーデバイスをセットします。
全員で確実に安全確認をしてからリーダーから先に1人ず懸垂下降。
リーダーは下でザイルを持っていて、降りてくる人にトラブルがあればザイルを引っ張ってストップさせます。

次はザイルの束ね方。
綺麗に巻くためには、これもちょっとしたコツがあります。


最後に20mの鉄塔クライミング。





ここまで登るとなかなかの高度感があります。







鉄塔の先のポールは登りませんでした。(笑)


これで今日の講習会は終了です。
鉄塔にクライミングボードができれば、ボードを使ってマルチピッチクライミングの練習もできるようになります。
完成は6月上旬の予定です。
今日はお疲れ様でした。



今日は昨日に引き続き、自宅の練習壁で講習会です。
今回はマルチピッチクライミング(初級)講習会で、マルチピッチクライミングの手順の説明。
まずは各種ビレーポイントの作成方法。
流動分散。


オーバーハンドの固定分散。


インクノットの固定分散。

朝打ちハーケンやボルトにはインクノットでタイオフにします。


根元を押さえるのでテコの原理が働きにくいので抜けにくくなります。

これはYouTubeなどでよく出てくるセルフビレーの取り方とセカンドの確保方法ですが、これはビレーポイントがしっかりとしている場所でしか使えません。
下の写真は流動分散にしてありますが、固定分散にしている人も多いですね。

このような浅打ちボルトとハーケンの場合は上の写真の様なセットをすれば確実に抜けてビレーポイントが崩壊してしまいます。
必ず流動分散にして下方向に加重をかけなければなりません。

流動分散であれば常に均等に加重がかかるので抜けにくくなります。


本番装備のギアラックを装着してもらいました。

次はマルチピッチクライミングの手順説明。
まずはロープをほぐして結びます。
トップのロープがクロスしていますが、登るときは向きが反対になるので自然と平行になります。

ビレーポイントに付いたらまずセルフビレーを取って流動分散をセットしHMSカラビナを付け、D環を使いメインロープでインクノットを使いセルフビレーを取ります。
ロープのセルフビレーがメインでコネクトアジャストはバックアップになるので、ロープにテンションをかけます。

そしてジジを使ってセカンドの確保。
カラビナ同士の連結は静荷重なら問題ありません。
全ての加重がビレーポイントのボルトに均等にかかるようにします。

フォロー2人が登ってきてセルフビレーを取った所。

トップは1人がオールリードなのでザイルをひっくり返して渡します。

そして確保。

トップが登る前にファーストクリップ(0ピンとも言います)を取らないと、1本目のボルトにクリップする前に落ちるとビレーヤーは挟まれてしまい身動きが取れなくなります。

なのでファーストクリップは確実に取らなければなりません。

次のビレーポイントについてボルト3本の流動分散でビレーポイントを作成。
メインロープで直接セルフビレーを取りました。

こうなるとトップが次のピッチを登る場合、メインロープのセルフビレーを外すときにメインのHMSカラビナのゲートを開けなければなりません。
なので隣の2人の様に必ずD環を使ってインクノットをセットします。

ちょっと一休み。(^^)

次は懸垂下降の手順説明。
末端処理はまとめて結び目を作るとキンクしてしまうので別々に。

ロープは手に一杯になるぐらい巻いたら投げます。
絡まずにまっすぐ飛ばすためには巻き方にちょっとしたコツがありますよ。

綺麗に飛んでいきました。

ロープの連結はオーバーハンド一回のみ。
よくオーバーハンドを2回作っている人もいますが、それは結び目が大きくなり引っかかりやすくなるのでオーバーハンドにする意味がありません。
末端をしっかりと残してオーバーハンドを硬く作れば1回で問題ありません。


3人が全てロープにビレーデバイスをセットします。
全員で確実に安全確認をしてからリーダーから先に1人ず懸垂下降。
リーダーは下でザイルを持っていて、降りてくる人にトラブルがあればザイルを引っ張ってストップさせます。

次はザイルの束ね方。
綺麗に巻くためには、これもちょっとしたコツがあります。


最後に20mの鉄塔クライミング。





ここまで登るとなかなかの高度感があります。







鉄塔の先のポールは登りませんでした。(笑)


これで今日の講習会は終了です。
鉄塔にクライミングボードができれば、ボードを使ってマルチピッチクライミングの練習もできるようになります。
完成は6月上旬の予定です。
今日はお疲れ様でした。


