2020年11月1日(日)晴れ

今日は今年のCJシリーズ3戦目のCJ-U京都湯船MTB国際レース。

コロナの影響でほとんどのレースが中止となっている中で、感染対策も万全にして開催していただけるのは本当にありがたいです。

今年の1戦目は6月の菖蒲谷。

少し調子が上がってきているとは言え超苦手な暑い夏。

7月で気温も上昇し炎天下でのレースとなりました。

後半でスピードダウンしましたがなんとか3位入賞。

ライバルの酒居さんとは全くバトルできずあっという間に置いていかれ背中が見えていたのは1周の前半のみでした。

それから2ヶ月、Zwiftで集中して高負荷トレーニングを続けて次のレースへ望みました。

2戦目の9月の下関。

1周目から酒居さんと抜きつ抜かれつの激しいバトルが続き、最終周回は先行していましたが最後の最後でタイミングが悪くて抜かれてしまい悔しい2位。

Zwiftトレーニングのおかげでここまでパワーアップできて酒居さんと接戦のバトルができたのには自分でもビックリです。

それから今回の3戦目の京都湯船に向けて更にZwiftトレーニングを続けてきました。

今日はその成果がどこまででるか??

いつもはレース前の試走はしないのですが、今日は早めに会場入りしてアップとコース確認も兼ねて1周走行。

コースはシングルトラックが多く抜けるポイントは少ないので、2人の間に他の選手が入ってしまうと一気に離されてしまう可能性があります。

招集前にローラーでアップし舗装路の坂でダンシングアタックを3本やってアップ終了。

そして招集開始。

マスターでは最前列ですが、マスターの前にユースの選手が並んでいて同じスタートとのこと。

せめて1分でも間隔を開けてもらわないと前が詰まってしまう可能性が。。。

どうなることやら。

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そして11:00にスタート!!

今日のレースは約4kmのコースを3周回。

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若者は元気がいいのでダッシュが速い。

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もうすぐ還暦のおじさんライダー(私)はダッシュが苦手。(笑)

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スタートからシングルトラックへの入口はまではかなり長いダブルトラックの直線。

酒居さんが何人か前を走っています。

次の登りに備えて呼吸を整えるためにマイペースに戻したところで塩見さんが前に出て行きました。

呼吸が落ち着いてきた所でスピードアップし塩見さんを抜き返して酒居さんを追いかけます。

シングルトラック入口で追いついて酒居さんの真後ろで登りへ。

広い所でマスター40の吉本さんに抜かれました。

これで現在、総合6位/マスター50で2位。


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しばらく抜きどころがないので酒居さんをピッタリとマーク。

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塩見さんが追いかけてきています。

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登りは何カ所もテクニカルな場所があってミスをするとあっという間に置いて行かれるのでミスをしないように慎重に。

中盤の折り返し地点の手前の登りにある嫌らしい木の根っこ越えでユース選手が失敗。

その隙に酒居さんがユース選手を抜いて私との間にユース選手が入ってしまいました。

「どいて~!!」

と私が叫んでも避けてくれないので焦りましたが、次の登りのタイトコーナーでインから前を押さえてなんとか抜けたので一安心。

酒居さんとは少し距離が空いてしまいましたが、また追いかけてまた真後ろでピッタリとマーク。

そして折り返し地点から下りが始まりますが、ハイスピードで木の根っこ地帯に突っ込んで行くのでミスをしないように慎重に。

鉄塔下の広い登りが最後の抜きポイントで、ここから先はゴール前のホームストレートまで抜き処がほとんどありません。

まだ1周目なので無理をせずに酒居さんの前には出ずに最後の下りへ。

この下りは急なタイトコーナーの連続でかなりテクニカル。

絶対にミスをしないように。。。

下りきってホームストレートへ。

ゲートを通過して2周目。

ピッタリと後ろについてタイムは0.2秒差。

アタックは2周目の登りと決めていたので、そのまま酒居さんの後ろについてストレートを走って行きます。

奥さんがフィードでボトルを出してくれていましたが今回はもらわずに補給無し。

そして登りが始まる直前に酒居さんを抜いて前にでました。

スピードアップしてアタック。

しばらく走っていると、コーナーで振り返っても酒居さんの姿が見えなくなりました。

とにかくミスだけはしないように走って行きます。

2周目が終了して3周目へ。

この時点で総合5位/マスター50で1位。

酒居さんとのタイム差は約11秒。

フィードで奥さんからボトルをもらって一息。

シングルトラックを走っていると前にユースの選手が1人見えてきました。

抜きどころが無い場所なのでそのまま走っていると、最後の折り返し地点手前の登りで酒居さんが追いついてきています。

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焦るとミスをするので落ち着いて。。。

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とにかく折り返し地点の下りが始まるまで抜かれる訳にはいかないので絶対にミスはできません。

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下りが始まっても何カ所か短い広めの登りがあってここで抜かれたら、ミスでもしない限りは抜き返すのは不可能に近いです。

一番抜かれる危険があるのが鉄塔下までの広い登り。。。

真後ろに酒居さんの気配を感じるので抜かれないように全身全霊でペダリング。

鉄塔を越えると後ろから

「あ~やられた~。」

と声が聞こえてきました。

しかし後ろからはまだ殺気が。。。

かなり狭いですがタイミングが良ければ抜けそうな場所があって、そこで酒居さんが抜きにかかってきた気配。

すかさず抜けないライン取りに変えてブロック。

そして最後のテクニカルな激下り急コーナー連続地帯へ。

ここでは私がミスをしない限り絶対に抜けません。

下りきっていよいよゴール前で最後の勝負。

ゴール前のホームストレートへは私が先行。

瞬間的に振り返って酒居さんの位置を確認し渾身の力でゴールスプリント。

最後まで逃げ切りました!!

超久しぶりのガッツポーズ。

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タイム差は0.25秒でMTB1台分の距離しか離れていませんでした。

とにかく今日のレースは1回もミスすること無く最後まで走り切れ、今出せる力を残すこと無く全て出し切る事ができたのが何よりも嬉しいです。

総合5位/マスター50は1位でレースが終了。

そして表彰式。

やっと一番高い所に上がることができました。

3位は今年からマスター50になった叶さん。

来年もまた若手50代が増えてくるので更に厳しいレースになりそうです。

私も来年マスター50で走ったら、翌年からマスター60の還暦クラスになります。(笑)

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CJシリーズで最後に優勝したのは2018年の最終戦の妙高なので、お立ち台の一番高い所に登るのは2年ぶり。

酒居さんに最後に勝ったのは2018年5月の琵琶湖高島で2年半ぶりになります。

琵琶湖高島のレース以降は酒居さんとはほとんどバトルにもなることもなく、かなりの差をつけられての負けレースばかりでした。

私も還暦を前にして酒居さんとこれだけの激しい紙一重のバトルができるようになったのは自分でもビックリしています。

リザルトを見てみるとエリートレベルのマスター30の3人は別格として、ベスト10に入っているマスター50は5人でマスター40は2人。

いや~マスター50のオジサンクラスはレベルが高すぎですね。


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私と酒居さんの順位とタイム差。

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1周目はほぼ同時に通過。

2周目で約11秒差あってそのままのタイム差で逃げ切れるかと思いましたが、ユース選手が前にいて詰まったとは言えそんなに甘くは無かったです。

酒居さんは後半に強い選手なので、私も最後まで垂れない走りができる様に仕上げていかないとあっという間に抜かれてしまいます。
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6月からのZwiftトレーニングのおかげで、最近になってやっとレースらしいレースができる様になってきました。

来週はいよいよ今年最後のMTBレースで全日本選手権です。

元オリンピアンのTKさんがエントリーしているので優勝は厳しいですが、全日本選手権も全力を出し切って悔いの無いレースになるように頑張って走ります。

今日も沢山の方に応援していただきましてありがとうございました。

写真は伊東さんよりいただきました。いつも格好いい写真をたくさんありがとうございます。

レースを開催していただいたスタッフ、ボランティアの方々には本当に感謝いたします。

今年のレースから使い始めたS-WORKS HT本当に軽くて登りも苦になりません。

そして酒居さん、本当に楽し苦しいバトルありがとうございました。MTBであんなに僅差のレースは初めてでした。全日本選手権でもまたよろしくお願いします。

最後に、日頃から応援してくれている奥様にも大感謝です。

レース参加の皆様、お疲れ様でした。

全日本選手権もよろしくお願いいたします。

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