2021年5月8日(土)晴れ

今日は3人にご参加いただいて【クライマー虎の穴】でクライミングセルフレスキュー講習会を開催。

じっくりと学びたいと言う事で今日と明日の2日間でみっちりと練習することになりました。

今日の内容はトップが墜落したときのロープの仮固定、そしてテンションからの脱出、続けてトップのビレーポイントまでの回収方法を反復練習します。

まず最初に一通りの流れの説明から。

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ロープの仮固定のミュールノット。

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テンションからの脱出でテンションのかかったロープの荷重をビレーポイントに移します。

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バックアップも忘れずに。

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そしてトップのビレーポイントまでの回収。

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講習会の合間にイソロクをかわいがってもらいました。

ちょっと緊張気味??(笑)

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午後からはクライミングボードを使って実際の墜落からの手順を反復練習します。

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トップが墜落したらまずはミュールノットでロープの仮固定。

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これで両手がフリーになりました。

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次はテンションのかかっているロープにマッシャノットをセットしビレーポイントに荷重を移します。

まずはマッシャノットをセットしビレーポイントのメインカラビナに連結。

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ミュールノットを解除してビレーデバイスを外しビレーポイントに荷重を移動。

マッシャノットのロープが流れても停止するようにバックアップをセット。

これで体がフリーになりました。

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次はぶら下がっているトップをビレーポイントまで回収します。

トップの意識がある場合はマッシャノットを緩めてロープを出してトップを降ろします。

降ろしながらテンションのかかっていないロープを引っ張ります。

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トップにテンションのかかっていないロープのヌンチャクを外してもらいフリーの状態にします。

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トップがビレーポイントからかなり離れている所にぶら下がっている場合は、引っ張るロープに1/3システムをセット。

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セットが完了したらマッシャノットを緩めてトップを降ろしていきます。

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そして1/3システムでトップをビレーポイントに引っ張ります。

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これを繰り返して行く。

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ロープを出していくとバックアップでロープが一杯になるので、その前にバックアップを付け替えます。

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そして同じ手順を繰り返し、トップをビレーポイントまで回収できました。

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マッシャノットからビレーポイントまでの距離が遠い場合はミュールノットをセットして長さを調整しロープをビレーポイントのメインカラビナに連結します。

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今日はこの手順を1人2回ずつ練習していただきました。

今日の内容は下記のとおりです。

1 トップが墜落した場合
 (1)テンションからの脱出
   ① ミュールノットでザイルを仮固定
   ② テンションからの脱出
 (2)墜落したトップをテラスまで収容する方法
   ① パートナーがテラスの上で中吊りの場合
   ② パートナーがテラスの下で中吊りの場合

明日の予定は

2 セカンドが墜落して負傷した場合
 (1)下のテラスまで下す場合
   ① ジジ、ルベルソなどのビレーデバイスからの安全なテンションの抜き方
   ② テラスまでの下し方
 (2)テラスまで引き上げる場合
   ① 1/3引上げ
   ② 1/5引上げ
3 中吊りからの自己脱出
 (1)墜落して中吊りになった場合
 (2)懸垂下降からの登り返し
 (3)自己脱出でのバックアップの取り方
 (4)自己脱出からの懸垂下降
4 半マストの使用方法
 (1)確保方法
 (2)懸垂下降
 (3)ミュールノットでのザイルの仮固定

となります。

今日はお疲れ様でした。

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