12月上旬に台湾人3人の方から八ヶ岳/南沢大滝でアイスクライミングをやりたいと以来が来ました。
話を聞いてみると冬山経験も装備も無いと言う事なので最初はお断りをしましたが、ウェア、装備も準備するとの事なので、南沢大滝の一番簡単な真ん中から右側のラインのみを登ると言う条件で受ける事となりました。
小淵沢駅でピックアップして美濃戸口へ。
先日の雪で雪がタップリと積もっています。
車にチェーンを装着して赤岳山荘の駐車場まで入りました。
準備をしていると大柄なKさんがレンタルしたオーバーパンツがきつくてはけないと言っています。
今日は冷え込んでいるので、ー10℃以下になる南沢大滝までオーバーパンツ無しで行く事はできないので山小屋で待機してもらう事にして2人だけで登る事になりました。

雪の量は2月ぐらいの感じですね。

登山道は雪がタップリと積もっているおかげでアイスバーンも無く、夏道よりも歩きやすいので雪山初めてのお二人もチェーンスパイクで安心して歩けています。

上空の雲の流れが速いので風が強そうですね。


南沢小滝を過ぎた辺りで装備を調えて12本アイゼンに交換。
南沢大滝は完全氷結していてかなり発達してきています。
2人組の1パーティが取付いていました。

今日は一番右側の簡単なラインで真ん中のテラスまで登ってもらいます。


例年なら雪が少なく荷物を置く場所も限られるのですが、今年は雪が多いのでゆったり安全な場所にスペースができています。

上部氷瀑の裏側。

トップロープをセットして登り方の説明。
そして最初にRさんから登ります。


ここまでは傾斜が緩いので何とかなります。

ここからテラスまでは短いですが垂直なので大苦戦。

それでも時間がかかりましたが完登。

次はKさん。

アイゼンの置き方が悪いのでなかなか登れません。
そしてなんパーティかがリードを始めました。
私たちの左側を赤いジャケットのクライマーがリードしています。

Kさんは怖がってへっぴり腰になっているのでなかなかアイゼンも決まらず登れません。

一番左はトップロープのクライマー。
真ん中の2人がリードをしています。


Kさんはかなり時間がかかりましたがなんとかテラスまでたどり着きました。
そして左側の赤いジャケットのクライマーがこの上まで少し登った所でいきなり墜落しました。

そして真ん中のバンドから上に打ってあったアイススクリューが2本抜けて更に墜落。
途中で足が引っかかったのか頭が下になり下部の氷瀑の真ん中ぐらいで頭を強打。
ヘルメットがバラバラになって飛散して頭から血を流しながら取付きまで落ちてきました。
3本目のアイススクリューが効いたおかげでその下までは落ちませんでしたが、上部の氷瀑の抜け口の少し下から落ちたので約20m近くは墜落したようです。
下の写真は事故後にロープを回収している所です。

幸いな事に現場には10人近くのクライマーがいたため、すぐに駆け寄って落ちたクライマーの救助ができました。
ロープや装備を外し安定した場所に移動、ツェルト、シュラフ、エマージェンシーブランケットなどで身体を包んで保温。
丁度、看護師の方がいたので頭の傷の処置はお任せしました。
雪がかなり積もっていたおかげで比較的安定した場所で介抱する事ができました。





茅野駅へ向かう途中から見た八ヶ岳はすっかり雪雲に覆われてしまっていました。

茅野駅で3人と解散となりました。

今日は初めての雪山で滑落事故に遭遇してかなり動揺していましたが、安全確保の重要性を肌で感じる事ができたと思います
クライミングにも興味を持っていただいた様なので、機会がありましたらクライミング講習会でお待ちしています。
今日はお疲れ様でした。

話を聞いてみると冬山経験も装備も無いと言う事なので最初はお断りをしましたが、ウェア、装備も準備するとの事なので、南沢大滝の一番簡単な真ん中から右側のラインのみを登ると言う条件で受ける事となりました。
小淵沢駅でピックアップして美濃戸口へ。
先日の雪で雪がタップリと積もっています。
車にチェーンを装着して赤岳山荘の駐車場まで入りました。
準備をしていると大柄なKさんがレンタルしたオーバーパンツがきつくてはけないと言っています。
今日は冷え込んでいるので、ー10℃以下になる南沢大滝までオーバーパンツ無しで行く事はできないので山小屋で待機してもらう事にして2人だけで登る事になりました。

雪の量は2月ぐらいの感じですね。

登山道は雪がタップリと積もっているおかげでアイスバーンも無く、夏道よりも歩きやすいので雪山初めてのお二人もチェーンスパイクで安心して歩けています。

上空の雲の流れが速いので風が強そうですね。


南沢小滝を過ぎた辺りで装備を調えて12本アイゼンに交換。
南沢大滝は完全氷結していてかなり発達してきています。
2人組の1パーティが取付いていました。

今日は一番右側の簡単なラインで真ん中のテラスまで登ってもらいます。


例年なら雪が少なく荷物を置く場所も限られるのですが、今年は雪が多いのでゆったり安全な場所にスペースができています。

上部氷瀑の裏側。

トップロープをセットして登り方の説明。
そして最初にRさんから登ります。


ここまでは傾斜が緩いので何とかなります。

ここからテラスまでは短いですが垂直なので大苦戦。

それでも時間がかかりましたが完登。

次はKさん。

アイゼンの置き方が悪いのでなかなか登れません。
そしてなんパーティかがリードを始めました。
私たちの左側を赤いジャケットのクライマーがリードしています。

Kさんは怖がってへっぴり腰になっているのでなかなかアイゼンも決まらず登れません。

一番左はトップロープのクライマー。
真ん中の2人がリードをしています。


Kさんはかなり時間がかかりましたがなんとかテラスまでたどり着きました。
そして左側の赤いジャケットのクライマーがこの上まで少し登った所でいきなり墜落しました。

そして真ん中のバンドから上に打ってあったアイススクリューが2本抜けて更に墜落。
途中で足が引っかかったのか頭が下になり下部の氷瀑の真ん中ぐらいで頭を強打。
ヘルメットがバラバラになって飛散して頭から血を流しながら取付きまで落ちてきました。
3本目のアイススクリューが効いたおかげでその下までは落ちませんでしたが、上部の氷瀑の抜け口の少し下から落ちたので約20m近くは墜落したようです。
下の写真は事故後にロープを回収している所です。

幸いな事に現場には10人近くのクライマーがいたため、すぐに駆け寄って落ちたクライマーの救助ができました。
ロープや装備を外し安定した場所に移動、ツェルト、シュラフ、エマージェンシーブランケットなどで身体を包んで保温。
丁度、看護師の方がいたので頭の傷の処置はお任せしました。
雪がかなり積もっていたおかげで比較的安定した場所で介抱する事ができました。

視界が悪くなってヘリが飛べす地上からレスキューが来るとのこと。
しばらくすると、落ちた方は意識もしっかり戻ってきて様態も安定してきたので一安心。
後はレスキューが来るのを待つだけです。
私も最後まで残りたい所でしたが、日没も近くなってきたし、雪山未経験のお客様に先降りてもらう訳には行かないしお客様の電車の時間もあります。
心残りですが、残った皆様にお願いして先に下山させてもらうことにしました。
お客様も初めてのアイスクライミングで事故に遭遇して動揺しているので下山で怪我の無いように気を配りながら無事に下山しました。



美濃戸に着いた所で丁度、レスキュー隊が到着。
現場の状況を説明して帰路に着きました。
これで一安心できました。
後から聞きましたが負傷した方は当日の内に無事に搬送されたそうです。
後から聞きましたが負傷した方は当日の内に無事に搬送されたそうです。
怪我が早く完治されることをお祈りいたします。
現場にいらっしゃった皆様、当日は本当にお疲れ様でした。

茅野駅へ向かう途中から見た八ヶ岳はすっかり雪雲に覆われてしまっていました。

茅野駅で3人と解散となりました。

今日は初めての雪山で滑落事故に遭遇してかなり動揺していましたが、安全確保の重要性を肌で感じる事ができたと思います
クライミングにも興味を持っていただいた様なので、機会がありましたらクライミング講習会でお待ちしています。
今日はお疲れ様でした。

