この雪上技術講習はクライマーが安全に雪山登攀するために
各種技術を学んでいただくための講習会です。
【講習案内】
谷川岳/天神平周辺(日帰り)
(期間)3月中旬~5月中旬
(料金)3万円(1名)+(諸経費)2万5千円
立山/室堂~雷鳥沢周辺(1泊2日)
(料金)3万円(1名)+(諸経費)2万5千円
立山/室堂~雷鳥沢周辺(1泊2日)
(期間)4月下旬~6月中旬
(料金)6万円(1名)+(諸経費)6万
(料金)6万円(1名)+(諸経費)6万
※年によって残雪量が変わりますので雪がある時期まで開催します。
※ガイド諸経費は参加者の人数割りでいただきます。(対象) 雪山でのクライミングに興味のある方。
これから始めてみたい方。
雪山経験者でさらなるレベルアップをしたい方。
※山岳会などグループ単位での貸切講習も実施しています。
(人数) 最大4名
※山岳会などグループで貸切講習で4名以上の場合は人数、料金をご相談下さい。
※山岳会などグループで貸切講習で4名以上の場合は人数、料金をご相談下さい。
※1泊2日の場合は最低2名から実施しますが、どうしてもお1人での参加をご希望される方は2名分 の料金で実施いたします。
※日帰りの場合は1名でも実施いたします。
※日帰りの場合は1名でも実施いたします。
(お申込み) こちらからお申し込みください。
【講習内容】
※1泊2日の講習は下記を全て実施、日帰りの場合は時間の関係で全てはできませんので、できる範囲で下記の中からご希望で選択していただきます。
1 雪上歩行
(1)キックステップ、アイゼン
(登行、斜上、トラバース、下降)
(1)キックステップ、アイゼン
(登行、斜上、トラバース、下降)
2 滑落停止
(1)各種体勢からの停止
(頭上、頭下、前転、後転)
(1)各種体勢からの停止
(頭上、頭下、前転、後転)
4 確保
(1)セルフビレー(ピッケル、デッドマン、スノーバー等)
(2)スタンディングアックスビレー
(3)腰からみ
(4)肩からみ
(1)セルフビレー(ピッケル、デッドマン、スノーバー等)
(2)スタンディングアックスビレー
(3)腰からみ
(4)肩からみ
5 登攀
(1)スタカット
(1)スタカット
6 コンテで雪庇やクレバスに墜落したときの対処方法
(1)コンテ~墜落~引き上げ(1/3)
(1)コンテ~墜落~引き上げ(1/3)
7 雪壁での懸垂下降
(1) ピッケルを使い、下降後に回収する。
(2) ペグ、ベニア板の使用。
(3) スノーボラード
(4) 不安定雪面で確保しながらの懸垂
(1) ピッケルを使い、下降後に回収する。
(2) ペグ、ベニア板の使用。
(3) スノーボラード
(4) 不安定雪面で確保しながらの懸垂
8 ショートローピング
(1) 登行
(2) 斜上
(3) トラバース
(4) 下降
(5) ロープの持ち替え
(6) 2人の場合
(7) 2人以上の場合
(1) 登行
(2) 斜上
(3) トラバース
(4) 下降
(5) ロープの持ち替え
(6) 2人の場合
(7) 2人以上の場合
今回ご紹介する写真は
以前に開催した講習会での古い写真なので
私もまだ髭がありません。(笑)
まずは雪上歩行から
雪上訓練と言えば滑落停止が定番になっていて
かなり重点的に練習しているのを見かけますが
滑落停止よりも重要なのが
絶対に転倒しないための確実な歩行技術です。
転倒した場合には瞬間的に滑落停止の態勢を取らなければ
まず止まることはありません。
そのためにもしっかりとした歩行を学んでいただきます。
そして各種滑落停止。
どんな体勢からでも
滑落停止の態勢が取れるようになっていただきます。
ピッケル&バイルでのアンカーの作成方法。
スノーバーでのアンカー作成方法。
デッドマンでのアンカー作成方法。
アンカーを作成したら
メインザイルでセルフビレーを取ります。
スタンディングアックスビレー方法。
雪庇での滑落やクレバスへの墜落を止めて引き上げるための
コンテニュアンス方法。
トップのクライマーには
実際に雪の壁を飛び降りてもらいます。(下部は飛び降りても安全な場所です)
態勢を整えて衝撃を吸収し
ピッケルでアンカーを作成します。
アンカーができたら
トップの加重をアンカーに移します。
そしてバイルなどを使用して
引き上げ用のアンカーのセットをします。
ミニトラクションなどを使用して
1/3引き上げシステムを作成し
滑落した先頭クライマーを引き上げます。
この技術では
雪質に合わせて
いかにアンカーを確実に作るかにかかっています。
いい加減に作った手抜きアンカーでは
簡単に抜けてしまいます。
せっかくここまで引き上げたのに
トップのクライマーはこのような事になります。(笑)
ピッケル、バイルを使用した懸垂下降方法。
懸垂下降をした後にピッケルバイルを回収する方法。
今まで学んできた技術を全て使って
2人1組でコンテで雪壁を登って行き
最後に垂直の雪壁を登ります。
途中でセカンドに滑落してもらい
スタンディングアックスビレーで止めます。
そして最後の課題は
ちょっとオーバーハングした雪壁のクライミング。
ピッケル、バイル、スノーバー、シュリンゲなど
手持ちの装備を駆使しながら登って行きます。
登っているのは私です。
失敗しても下は柔らかい雪なので大丈夫です。(笑)
オーバーハング気味の雪壁を無事に登り切りました。
最後の総仕上げの雪壁クライミングで
この雪上技術講習会は終了です。
これからクライマーを目指す方、
現役クライマーで更にレベルアップしたい方がいらっしゃいましたら
各種技術を細かく指導いたしますので
是非、講習会にご参加ください。