2020年5月25日(月)晴れ
今日はお二人にご参加いただいてクライミングセルフレスキュー講習会を開催します。
場所は定番になってきた自宅の練習壁。
やはり各種ビレーポイントを設置してあるので効率よく練習することができます。
まずはお二人に、現在クライミングで使っている技術で、ビレーポイントの作成、セカンドの確保をやってもらいました。
お二人は山岳会に所属していますが統一した技術は無いそうで、各自バラバラな方法を使っているとの事です。


ビレーポイントの作成は色々な流儀がありますからどれが正しいとは言い切れませんが、どんなタイプの支点であっても抜けない様に工夫して安全に作らなければなりません。
お二人の悪い点を全て指摘して、安全な正しい方法に直してもらいました。
ハンガーボルトのしっかりしたものならかなりいい加減に作っても抜けることはありませんが、アルパインルートの貧弱な支点で同じ事をやっていると絶対に事故に繋がります。
下の写真は少し離れた所にしっかりしたボルトがあった場合のバックアップの取り方です。
写真の上のボルトは、ここでは近くにありますがもう少し上にあるという想定です。
マリナーノットで長さ調整をしっかりとしてシュリンゲが弛まない様にセットします。

私はセカンドのビレーにはジジを使います。
ビレーデバイスよりも抵抗が少ないのでザイルを引きやすく、セカンドが墜落したときの1/3引き上げでも抵抗が少なく簡単に引き上げができます。

先日のマルチピッチクライミング(初級)講習会でもやりましたが、貧弱な支点でのセット方法。
左のボルトは横に引っ張ると簡単に抜けてしまいますがタイオフにして下に加重をかけると簡単には抜けません。

次はトップが墜落したときのビレーポイントへの回収方法。
まずはK米さんから。

トップが墜落したら加重がかかっているロープをミュールノットで仮固定します。
ミュールノットもやり方が色々とありますが、簡単で素早く安全にできる方法で。

そしてマッシャを使ってテンションからの脱出。
ここまでは素早く流れるようにやらなければなりません。

まだクライミングボードができていないのでやりづらいのですが、フォールバックをトップに見立てて墜落させています。
想定はオーバーハングでの宙づり状態です。

テンションからの脱出をすると加重のかかる方向が変わるので、ビレーポイントは絶対に流動分散にしておく必要があります。

ボードができていないので手順は省いていますが、加重がかかっていないロープのランニングを回収してビレーポイントにもどりトップをビレーポイントに回収します。
50mロープだと半分の長さの約25mまでは回収できます。
それ以上の場合は更に複雑な技術の組み合わせが必要になりますが、半分以上ロープが出ていても時間をかければ回収することができます。
今回はロープが半分以下の場合のみの想定。

M崎さんに交代して練習。





回収に力がいる場合は1/3をセットして引き寄せます。


ザイルを素早く綺麗に束ねる方法の練習。

長さがぴったりと揃っていますね。

次は1/5の引き上げ方法。

懸垂下降の手順と仮固定と安全な解除方法。

フィックスロープのしっかりした張り方の質問があったのでセットしてみました。
末端はエバンスにするとブーリンよりもしっかりと固定できて外れません。

反対側のロープが余っている場合は、ダブルにしてエバンスで固定。
それだけで外れることはありませんがループにカラビナをかけておくと更に安全です。


中間支点がボルト等の場合はインクノットでしっかりと引っ張って固定すると弛みが出ません。

ダブルロープでの懸垂下降のロープの結び方ですが末端をしっかりと残してオーバーハンド一回のみ。
その代わり結び目は固くなるまでしっかりと締めます。

オーバーハンドを2回作ったり末端処理をする人もいますが、結び目が大きくなってオーバーハンドにする意味が無くなり、大きさも以前に使っていたダブルフィッシャーと変わらなくなってしまいます。
オーバーハンドは結び目を小さくして岩に引っかからないようにするために使われ始めたと言う事を忘れないようにしましょう。

後、色々な質問をしていただいて全て答えましたので問題点も解決したそうです。
今日はご希望の技術を集中して練習していただきました。
また分からない事がありましたら是非、講習会に是非、ご参加下さい。
今日はお疲れ様でした。



今日はお二人にご参加いただいてクライミングセルフレスキュー講習会を開催します。
場所は定番になってきた自宅の練習壁。
やはり各種ビレーポイントを設置してあるので効率よく練習することができます。
まずはお二人に、現在クライミングで使っている技術で、ビレーポイントの作成、セカンドの確保をやってもらいました。
お二人は山岳会に所属していますが統一した技術は無いそうで、各自バラバラな方法を使っているとの事です。


ビレーポイントの作成は色々な流儀がありますからどれが正しいとは言い切れませんが、どんなタイプの支点であっても抜けない様に工夫して安全に作らなければなりません。
お二人の悪い点を全て指摘して、安全な正しい方法に直してもらいました。
ハンガーボルトのしっかりしたものならかなりいい加減に作っても抜けることはありませんが、アルパインルートの貧弱な支点で同じ事をやっていると絶対に事故に繋がります。
下の写真は少し離れた所にしっかりしたボルトがあった場合のバックアップの取り方です。
写真の上のボルトは、ここでは近くにありますがもう少し上にあるという想定です。
マリナーノットで長さ調整をしっかりとしてシュリンゲが弛まない様にセットします。

私はセカンドのビレーにはジジを使います。
ビレーデバイスよりも抵抗が少ないのでザイルを引きやすく、セカンドが墜落したときの1/3引き上げでも抵抗が少なく簡単に引き上げができます。

先日のマルチピッチクライミング(初級)講習会でもやりましたが、貧弱な支点でのセット方法。
左のボルトは横に引っ張ると簡単に抜けてしまいますがタイオフにして下に加重をかけると簡単には抜けません。

次はトップが墜落したときのビレーポイントへの回収方法。
まずはK米さんから。

トップが墜落したら加重がかかっているロープをミュールノットで仮固定します。
ミュールノットもやり方が色々とありますが、簡単で素早く安全にできる方法で。

そしてマッシャを使ってテンションからの脱出。
ここまでは素早く流れるようにやらなければなりません。

まだクライミングボードができていないのでやりづらいのですが、フォールバックをトップに見立てて墜落させています。
想定はオーバーハングでの宙づり状態です。

テンションからの脱出をすると加重のかかる方向が変わるので、ビレーポイントは絶対に流動分散にしておく必要があります。

ボードができていないので手順は省いていますが、加重がかかっていないロープのランニングを回収してビレーポイントにもどりトップをビレーポイントに回収します。
50mロープだと半分の長さの約25mまでは回収できます。
それ以上の場合は更に複雑な技術の組み合わせが必要になりますが、半分以上ロープが出ていても時間をかければ回収することができます。
今回はロープが半分以下の場合のみの想定。

M崎さんに交代して練習。





回収に力がいる場合は1/3をセットして引き寄せます。


ザイルを素早く綺麗に束ねる方法の練習。

長さがぴったりと揃っていますね。

次は1/5の引き上げ方法。

懸垂下降の手順と仮固定と安全な解除方法。

フィックスロープのしっかりした張り方の質問があったのでセットしてみました。
末端はエバンスにするとブーリンよりもしっかりと固定できて外れません。

反対側のロープが余っている場合は、ダブルにしてエバンスで固定。
それだけで外れることはありませんがループにカラビナをかけておくと更に安全です。


中間支点がボルト等の場合はインクノットでしっかりと引っ張って固定すると弛みが出ません。

ダブルロープでの懸垂下降のロープの結び方ですが末端をしっかりと残してオーバーハンド一回のみ。
その代わり結び目は固くなるまでしっかりと締めます。

オーバーハンドを2回作ったり末端処理をする人もいますが、結び目が大きくなってオーバーハンドにする意味が無くなり、大きさも以前に使っていたダブルフィッシャーと変わらなくなってしまいます。
オーバーハンドは結び目を小さくして岩に引っかからないようにするために使われ始めたと言う事を忘れないようにしましょう。

後、色々な質問をしていただいて全て答えましたので問題点も解決したそうです。
今日はご希望の技術を集中して練習していただきました。
また分からない事がありましたら是非、講習会に是非、ご参加下さい。
今日はお疲れ様でした。


